大野ゆうじ 地元奈良から発信

24年間の国土交通省での経験、4年半の国際機関アジア開発銀行での経験を活かし、奈良市を世界に誇れるまちへ。

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LRT(路面電車)は奈良市に必要か?

政策研究ネットワーク「なら・未来」主催の「市民と立候補者の第2回 対話集会」に参加しました。この集会で石田美智男氏より奈良市でLRT(路面電車)の導入を検討してみてはとの個人的提案があり、議論を呼びました。私は、交通の専門家なので、私なりの感想をのべさせていただきます。

LRTは欧州を中心にまちなかの公共交通として近年普及し注目を浴びています。石田氏によると京都市でも検討されており、7kmの建設に245億円かかると計画されているが、長期的視点に立てば高くないとの意見でした。この費用に何がふくまれているかわかりませんが、1km建設するのに10億円が相場ですので、この見積もりは高い印象を持ちますが、それでも大変高価な交通システムであることは間違いありません。LRTはバスと比べると、乗り心地がはるかに良い、車椅子やお年寄りの乗り降りが楽、より省エネなことに加えて、なんといってもまちのイメージが良くなるとの利点があります。しかし、一方で高くつくこと、民間事業としては採算が取れないので、公的部門が支えないと無理。先進的LRTを導入したリヨン市長のお話をお伺いしたことがありますが、LRTはまちづくりと福祉の一環だと割り切っておられました。

お金さえあれば奈良市でもLRTを進めるべきだと思いますが、今の奈良市にLRTを支えられるだけの財政的余力があるのか疑問です。経済振興による増収で余力ができれば検討すべきと思いますが、現段階は構想を温めている段階かと思います。

しかしながら、現段階でも可能性があるのは、大幅に安価なミニLRTが開発されること。今の鉄道車両は自動車に比べると桁違いに高い。日本の鉄道メーカーが欧州より一回り小さく安価なLRTを開発すればおもしろい。新興国でも安価なLRTの需要は非常に大きく、日本メーカーは実験的に世界に売り込むLRTを作るとよい。奈良市がモニターとして協力するのでメーカーが非常に安価にLRTを提供してくれるなら奈良市でも考えてもいいかもしれない。古巣の国土交通省にお願いして、ミニLRT開発プロジェクトを立ち上げてもらい、官邸がイノベーション戦略の一環で数百億出してくれば、奈良市でミニLRT実験線がポンとできるかも。すると、視察団が奈良に押し寄せ、奈良市は環境都市として一躍有名になる。全国に普及すれば他の地方都市に住むお年寄りもいかに喜ぶか。

霞が関にいると地方のニーズがわからないし、アイデアがあっても自治体の協力が得られるか不安に思う。一方地方だけではできないこともある。地方から日本を変えるにはアイデアを霞が関に持ち込むことも重要かもしれない。
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